ローマ皇帝の愛した海

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ローマ皇帝ティベリウスは、この青い海の見渡せる場所に官邸を建て、AD27からAD37まで、ここからローマ帝国を支配しました。カプリ島はローマから離れ、官邸は断崖絶壁の上、こんなところに官邸を建てるのは、さぞかし大変だったことでしょう。皇帝の青い海への憧憬が伝わってきます。写真は官邸の廃墟に残る展望台からです。崖下の浅瀬の淡い緑色と不思議な模様、目のさめるような濃い青、遠ざかるにしたがって色を失っていく広がり、空の中に消えてゆくぼんやりとした境界線。皇帝の愛した海は、今でもその神秘的な佇まいを残しています。

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