セレモニー の ページ

天候:
私達のウェディング・セレモニーは 2003年 7月 19日、 英国 シュロプシャー州 チャーチストレットン近郊 にあるイートン・マナーにて行われました。 連日の晴天の後、天気予報「雷雨の可能性有り」と放送。 実際 当日の朝も曇り空が続き、チャーチストレットン駅周辺(2km)では土砂降りだったりしたのですが、イートン・マナーでは 式の始まる4時前に少しパラパラと小雨が降ったのみ。 式の最中も写真撮影中も、また続いて行われたパーティーの最中も、ずっと頑張って晴れていてくれました!



 セレモニー 
星の散歩 - 小野リサ


新婦入場:



The Unfeeling Kiss - Gabriel Yared

式を始める前の説明:















ジャノ:
皆様こんにちは。 本日はティムと聖穂が人生を共にする為のセレモニーにようこそお越し頂きました。 皆様すでにお分かりかと思いますが、これは従来の伝統的な結婚式ではありません。

今から約2年前、聖穂とティムは日本国、名古屋市の区役所にて入籍を済ませました。 ですが今日のこの日が2人にとって「実際の結婚式」として思い出にしたいです。 本日お集まり頂いた、彼らにとって大切な人々の前で、2人は愛を誓う公の、正式な宣言を致します。 2人とも、このユニークで特別な意味の有る式を、2人だけでは無く、親しい親族と友人の前で挙げる事を、とても強く願っておりました。 以上の理由から、2人は皆様の宗教が何であれ、気楽に、この式の進行を楽しんでいただきたいと考えております。

以上の理由ゆえに、この式には3つの目的が有ります。 1つ目は、我々は既にティムと聖穂が2人で築き上げて来たものを指示する為。 2つ目は、将来の幸せを願いお祝いする為。 そして3つ目にして一番重要な目的は、本日ここで抱負を交わす2人の証人となる為です。

そして、2人は慎重に、かつ楽しみながら、彼らの現在の幸福と将来への希望を表すのにふさわしい朗読や音楽を選びました。 彼らは英国ヒューマニスト(人道主義)協会を通じ、彼らの生き方をより良く表現する式を行う為に、私に彼らの式進行を依頼しました。

いつの時代も、どの土地でも、どの文化でも、人々は2人の人間が一緒になるのを見てきました。 婚姻とはいわばとても深刻な出来事です。 2人の人間が、互いに愛し合い、尊敬し合い、信頼し合い、互いが平等であることを信じていると言う事を公言し、又いく年月が過ぎても誓いの言葉を最大限に守る約束をすると言う事です。 全ての婚姻は、それが存在する間、幾度か試されます。 聖穂とティムは率直にそれを認め、事前に互いから何を求めるかを話し合っています。 彼らはその「試される時」に起こり得るストレスや心配の可能性も理解して居ますが、彼らは又それを乗り越える強さと愛を備えています。 2人は結婚がバラ色のガラスを通して見えるだけの素敵なものでは無い事を踏まえた上で、しかし楽天的に、2人で過していくこれからの人生が彼らの子供や孫達にまで続いていくことを願っています。

ティムの朗読:








愛とは噴火する火山の様に一時的なもの、そして次第に治まるもの。 
それが治まった時あなた達は決断をする。 
互いの根が絡み合い、互いから離れることが考えられない状態かどうかを見極めなければ。 
なぜなら、それが愛だから。 
愛とは息苦しい事でも、興奮する事でも、情熱が永遠に続くことが約束される事でも無い。 
それは「恋している」だけであって、どんな馬鹿でも出来ること。 
「愛」とは、恋している状態が燃え尽き、全ての美しい花弁が枝から落ち、
互いに「2本の木ではなく 『1本の木』で在る事に気づく事。


Love is a temporary madness; it erupts like volcanoes and then subsides.
And when it subsides you have to make a decision.
You have to work out weather your roots have so entwined together
that it is inconceivable that you should ever part.
Because this is what love is.
Love is not breathlessness, it is not excitement, it is not the promise of eternal passion… That is just being "in love" which any fool can do.
Love itself is what is left over when being in love has burned away,
and this is both an art and a fortunate accident.
Those that truly love have roots that grow towards each other underground,
and when al the pretty blossoms have fallen from their branches,
they find that they are one tree and not two.
ジャノ:
先程述べた通り、これはどんな言い方をしても「伝統的な結婚式」ではありません。 少なくとも、法律的に入籍を済ませた2年後に結婚式をするというのは普通では有りませんが、聖穂とティムは順番にはこだわっていません。 

極寒のカナダの岸壁に、アイゼンを深く突き刺した状況で始まる関係は、滅多に有るものではありません。 ですが、2人の登山への情熱が彼らを2つの全く違った文化から引き寄せたのです。 登山をしない我々は、岩壁や雪に覆われた山を見て、冒険と言うものに危険や愚行、無謀さを感じるのみです。 しかし聖穂とティムは違う見方をしています。 彼らは登攀の難しさをわきまえ、成功を信じ、尚且つパートナー同士互いの強靭さと技術を信頼し、また多大な努力をつぎ込んだ後に成功を収め、頂上に辿り着き新しい視点から世界を見る事が出来る素敵さを知っています。

ふさわしい技術は、2人の人間を結婚へと導きます。 登山家の様に、結婚とは経験を−冒険のようなものと言った方が良いかも知れませんが−一番近い人間と分かち合うと言うことです。 結婚とは男と女が互いへの理解を深め、愛と信頼へと導くものです。 これから聖穂とティムが公に互いの愛を宣言しますが、我々もこれから始まる彼らの人生を共に喜び祝いましょう。

誓いの言葉:










































ジャノ:
これから、ティムと聖穂が皆様全員の前で誓いの言葉を交わす、この式における最も重要な部分に差し掛かります。 聖穂とティムは誓いの言葉とそれに込められた信条を慎重に選び、また彼らが誓いの言葉を交わす間、皆様にも今一度、結婚とはどんなものかを考えて欲しいと考えています。 また、既に婚姻の誓いを交わされている皆様にとっては、2人の誓いの言葉が我々自身の類まれな結婚生活を見詰め直す助けになることを願っています。

ティムと聖穂は向き合って立ってください。

互いに嘘の無い言葉で語って下さい。

ティム:
僕は全ての愛をあなたに捧げます 僕はあなたの旅の全行程に連れ添います 幸せなときも、悲しいときも、あなたの手になり 信頼される助けとなり、どんな嵐のときも あなたの友人として自分を捧げます。 今日からは、一人ではありません 僕の愛があなたの逃げ場所、僕の腕の中があなたの家です。

I shall give you all the love that I have, I shall be your companion through all your journeys, A hand of help, a trusted support. Through the happiness and pain for my love shall be your shelter and my arms your home.

聖穂  私たちの家族と友人の前で、お願いします 友人として、パートナーとして、愛する人として これからの生涯わたしと共に過してもらえませんか

With our family and friends here, I ask you Miho, I shall be your all weather friend, devoted to you. to take me as your friend, companion As from this day on you shall not walk alone, and lover for the rest of my life.

聖穂:
友人として、パートナーとして、愛する人として、躊躇すること無くお受けします。

Without hesitation or reservation I take you, Tim, as my friend, companion and lover for the rest of my life.

ジャノ:
では、聖穂。 私の後に続いてください。

聖穂:
私は全ての愛をあなたに捧げます 私はあなたの旅の全行程に連れ添います 幸せなときも、悲しいときも、あなたの手になり 信頼される助けとなり、どんな嵐のときも あなたの友人として自分を捧げます。 今日からは、一人ではありません 私の愛があなたの逃げ場所、私の腕の中があなたの家です。
I shall give you all the love that I have, I shall be your companion through all your journeys, A hand of help, a trusted support. Through the happiness and pain for my love shall be your shelter and my arms your home.

ティム  私たちの家族と友人の前で、お願いします 友人として、パートナーとして、愛する人として これからの生涯わたしと共に過してもらえませんか

With our family and friends here, I ask you Miho, I shall be your all weather friend, devoted to you. to take me as your friend, companion As from this day on you shall not walk alone, and lover for the rest of my life.

ティム:
友人として、パートナーとして、愛する人として、躊躇すること無くお受けします。
Without hesitation or reservation I take you, Tim, as my friend, companion and lover for the rest of my life.


指輪の交換:








誓いのキス:
ジャノ:
聖穂とティムは、結婚の象徴として指輪の交換をする事を選びました。 結婚指輪は丸く、完全さ・強さ・調和の象徴です。 2人の指輪は錆びず、永遠に強く輝き続けるチタン製です。 この指輪が、内面と外面の両側を見つめ、拘束する事無く互いを抱き合い、縛り付ける事無く助け合うあなた達2人の愛の象徴となりますように。 

聖穂。 ティムの左手を取って、私のあとに続いて下さい。
Miho please take Tim's left hand and repeat these words.

ジャノ/聖穂:
ティム。この指輪を私の愛と、共に過す将来の約束の象徴としてあなたの指にはめます。

Tim, I place this ring on your finger as a symbol of my love for you and my commitment to our future together.

ジャノ:  
ティム。 聖穂の左手をとって、私の後に続いて下さい。
Tim please take Miho's left hand and repeat these words.

ジャノ/ティム:
聖穂。この指輪を私の愛と、共に過す将来の約束の象徴としてあなたの指にはめます。

Miho, I place this ring on your finger as a symbol of my love for you and my commitment to our future together.

ジャノ:
聖穂とティム、ティムと聖穂。 あなた方は自ら、2人の人生を共に過す事に同意しました。 あなた方は互いに誓い合い、指輪の交換をしました。 本日出席下さった皆様の前に、2人を夫婦として宣言します。 
Beautiful Day - U2

婚姻証明書への署名:

ジャノ: 
ティムと聖穂が婚姻証明書に署名をする間、音楽を聴きながらその場でお待ち下さい。

聖穂の朗読:





今日、私は友人と結婚します。
共に笑い、共に泣き、
共に習い、共に分かち合い、
支え合い、励まし合うことを望み、
そして共に過す為に与えられた日々に
自分を捧げます。
今日、私は愛する人と結婚します。


Today I marry my friend,
The one I have laughed and cried with,
The one I have learned from and shared with,
The one I have chosen to support, encourage,
And give myself to, through all these days Given us to share.
Today I marry the one I love.
ジャノ:
聖穂とティム。 本日ここに来る事の出来なかった皆さんに代わり、2人の末永い幸せな人生をお祈りします。  

結婚式自体は終了しましたが、お祝いは夜まで続きます。 聖穂とティムに代わって、皆様にお願い申し上げます。 この後写真撮影が始まります。 皆様は6時半に食事がマーキーにて始まるまで、マナー・ハウス内にて飲み物と軽食をお楽しみ下さい。

最後に、聖穂とティムに代わって、本日この特別な機会にお集まり頂き、またこの式を進めるお手伝いをして頂いた皆さんにお礼を申し上げます。
Rome wasn't built in a day - Morcheeba


新郎新婦の退場:


ショーロ - 小野リサ
all above photographs © 2003 Paul Troughton


 カクテル・アワー 

式終了後、参列者全員での集合写真を撮影しました。 その後、撮影順番を待って戴くお客様には マナーの中で手作りの軽食と飲み物を楽しんでいただきました。 マナーの中では音楽を流し、壁には私達の生まれた時からの写真を飾り、長い待ち時間を楽しんでいただけるよう、工夫してみました。




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